【腰椎椎間板ヘルニア】〜入院7〜10日目 怠惰な日々〜

入院6日目にしてようやく治療らしい治療と言える、ルートブロック(神経根ブロック注射)を行ったのが前回まで。さて、その効果は。


7月9日(火)〜12日(金)まで

この間は特に検査や処置はなく、実にひまだった。痛みレベルは最強を10とすると、ルートブロックの翌日が5ぐらいで、それから12日までの3日間で3程度まで回復している。

ここまで痛みレベルが下がると、ベッドの上にいる限りはつらさはほとんどなく、妻にパソコンを持ってきてもらって、いくつか抱えていた原稿仕事を進めることができた。ただインターネットには接続できないので、書き上げた原稿を送るのに一苦労。最初はデータをSDカードに落として妻に渡して、自宅から代理で送信してもらった。途中からは、スマホに落として3Gで送信できることが分かったので、大分作業効率が上がった。

以前に入院したときもそうだったが、人間やむを得ない状況になると頑張るもので、携帯やスマホの使い方が急速に上達する。スマホを使いこなすには入院が一番である(笑)。トイレに行くのも楽勝で、大きいほうでも問題ない。カラータイマーは3分ぐらいまで延長されて、ようやくウルトラマン並になった。シャワーの許可も出て、久しぶりにスッキリすることができた。ただ、シャワーはさすがに3分では終わらないので、痛くなったらシャワー室の床に横たわってしのいでいた。

この辺がつらいところで、トイレに行く程度ならなんでもないのだが、3分以上立ったり座ったりしていると、痛みレベルが6を超えてしまう。さらに1分経つごとにレベルが1上がって、最終的には8〜9ぐらいの激痛に近いレベルまでいってしまう感じ。これでは、退院しても仕事にはとても行けない。確実に回復はしているのだけど、社会復帰は無理という悩ましい状態が続いていた。

12日の金曜日に主治医が来て、私の状態を確認すると「3分しか持たないのでは困りますよね。明日もう一度ルートブロックを試してみましょう。それで少し様子を見て駄目なら次の手を考えたほうがいいかもしれません。入院期間も長くなってきましたし、これ以上長引くと困りますよね」とのこと。

「次の手」とはもちろん手術のことである。確かにもうあっという間に一週間以上経過してしまった。手術をするとだいたい二週間の入院が必要ということなので、これから手術の予定を立てても入院期間は一カ月になってしまう。仕事をほされないためにも、ギリギリの線だ。

もう一度ルートブロックをして、駄目なら手術という主治医に示された方針に同意して怠惰な日々が終わった。